良いスピーチとは?〜7つの秘訣(2/3)

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良いスピーチとは何か

良いスピーチとは何かを、内容を相手により良く伝えるという観点で考える手がかりとして、米国の教育NPO団体「トーストマスターズ」が、昨年導入した新しい教育プログラム「Pathways Learning Experience」のスピーチの論評ガイドにある項目を参考にみています。

前回は、言語の明瞭さ、声のバラエティについて取り上げましたが、今日は、非言語コミュニケーションである、ジェスチャーとアイコンタクトとについて考えましょう。

非言語コミュニケーション

有名なメラビアンの法則とは、非言語的コミュニケーションの重要性を説いたもので、コミュニケーションにおいて、人に影響を与える情報の割合は以下の通りです。

  • 言語情報(話の内容など):7%
  • 聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):38%
  • 視覚情報(見た目など):55%

このことを「伝え方」の視点が捉えると、話すメッセージと話し方によって人に影響を与えらるのは、45%で、視覚情報=非言語コミュニケーションでは55%となります。

つまり、言語情報(話の内容)よりも、聴覚情報や視覚情報のほうが影響を与えやすいということです。

(その3)ジェスチャー

ジェスチャーは、ボディ・ランゲージの中心を占めるものです。

通常のジェスチャーに加えて、顔の表情を含めて、ボディーランゲージを考えます。

顔の表情

さて、メラビアンの法則というのがありましたね。

  • 言語情報(話の内容など):7%
  • 聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):38%
  • 視覚情報(見た目など):55%

メラビアンの法則では、伝えるメッセージと視覚情報の一致が重要だということでしたが、視覚情報中では、顔の表情が大きな割合を占めます。

なぜなら、話し手は、その表情によって、無意識に、聞き手に反応したり感じたりするきっかけを与えているからです。

ですから、あなたが伝えたい内容、感情と顔の表情を一致させなければならないということに留意してください。そうしないと、聴衆は混乱します。

例えば、あなたが、大切な人を失った経験(言語情報)を、暗いトーンで、ゆっくりしたペースで(聴覚情報)、悲しい表情を浮かべて(視覚情報)話す時、聞き手に最大のインパクトを与えるのです。

ジェスチャー

通常、上半身を使った動き、特に手を使った、ハンドジェスチャーが重要だと言われていますが、ここでも、スピーチの効果を高めるという観点よりも、メラビアンの法則でいう、視覚情報という観点で見てみましょう。

例えば、あなたが苦労して練習した結果、市民マラソン大会で完走した瞬間の気持ちを伝えたいとします。

  • 言語情報(話の内容など):「やったぞー、ついにやったぞー』
  • 聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):叫ぶような大きな声で

では、視覚情報として、ジェスチャーをするなら、どうしますか?

  • 視覚情報(見た目など):嬉しさでいっぱいという表情で、顔は天を仰ぎ、拳(こぶし)を握りしめて、両手をあげるポーズで

これなら聴衆はあなたの伝えたい感動体験を共有できるのではないでしょうか。

もし、この部分を、ジェスチャーなしで、「ゴールした瞬間に、私はこれまでの苦労を思い出し、『やったぞー、ついにやったぞー』と叫んだのです」と言語、聴覚情報だけだった場合とを想像してみれば、違いは明らかでしょう。

もう一つ、ジェスチャーの効用をあげましょう。

ジェスチャーをスピーチに使うと、スピーチがエネルギッシュになります。

スピーチには、自信(があるように見えること)が一番重要ですが、人を感動させる、人を動かすためには、情熱(パッション)が必要です。

そしてスピーチで、情熱を表現するのには、聴覚情報(声のトーンや話の早さなど)と視覚情報(見た目など)を考慮しなくてはなりませんが、ジェスチャーは視覚情報を強化するために重要なのです。

(その4)アイコンタクト

相手の目を見る、視線を合わせるというのがアイコンタクトです。

あなたが話すときに相手の目を見ることで、相手は、あなたを信頼できる、あるいはフレンドリーな、正直な人だと思います。これは、日本でも、欧米でも同じでしょう。ですから、アイコンタクトは、話を聞いてもらう際には、重要な要素になります。

でも、相手と面と向かって目を合わせるのを苦手にする人が多いと思います。

私も正直言って、苦手なほうです。ですから、意図的にアイコンタクトを取るようにつとめています。

最初に、笑顔で、相手と目を合わせる。これで心が通じます。

また、大勢の人前で話すときに、機械的に、会場全体を見渡したり、左右に首を振ってアイコンタクトするのは避けたほうが良いでしょう。

なるべく自然に、いろんな場所に視線を送りましょう。後ろの聴衆を見て話したら、今度は前の聴衆を見て話したり、あまり特定に人に長いアイコンタクトしないように注意します。

もちろん、少人数の聴衆の場合には、一人一人に順番にアイコンタクトをおくれば良いので、1対1の時に近い感覚で行えば結構です。

聞き手の立場から考えると、こちらの目を見て話してくれる人の話は信頼できるから、話を聞こうというマインドセットになりますから、話し手からすれば、話を聞いてもらうためには、アイコンタクトがいかに重要であるか、お分かりでしょう。

<参考>

以下、非言語コミュニケーションのボディーランゲージに関して上記で取り上げなかった、「立った姿勢」、「動き」について補足します。

立った姿勢

両足に均等に重心をかけて、まっすぐに立つ姿勢が基本です。

話し始めと話の終わりにはこの姿勢を取りましょう。あなたが自信を持っていること、そしてリラックスしていい感じでいることが相手に伝わります。

背中を丸めて、うつむき加減で立っていれば、聴衆はあなたが自信がなくて、恥ずかしがり屋だと感じます。そしてそういう人の話を真剣に聞こうとは思いません。

動き

同じ場所に立ったままで話すスタイルの講演会が多いですね。

全然動かないで話をされると、聞いている方も、刺激が少なくなり、退屈して、集中できなくなります。

あなたが、ある場所から別の場所に歩くことで、聴衆の関心を引きつけます。視線や頭をあなたに向けさせることで、より聴衆をあなたが一体感を持つからです。

重要だと思うポイントを話すときには、前に一歩踏み出してみるとか、トピックを変えるときには、横切った方向に場所を変えて話始めるとかして、変化を生み出すと効果的です。

なお、あなたが話す際に紹介されると思いますが、その時にも、立ち居振る舞いには気を配りましょう。

あくまで、自信ありげに振る舞うことを念頭にして、顔を上げて、背筋を伸ばして座ります。

そわそわしたり、足をブラブラしたりして、落ち着きのない態度を示すと、聴衆にも伝染します。

米国の研究で、態度がその人の感情をコントールできるというものがあります。自信のある態度が落ち着きをもたらします!そわそわすると、余計に自信がなくなるということです。

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