なぜ伝わらない?コミュニケーションの成否は相手が決める

コミュニケーション向上

コミュニケーションの成否は相手が決める

コミュニケーションの成否は聞き手が決めます

話し手である「私」が何かを言ったとしても、「相手」に聞いてもらえるかはどうかはわからないのです。

「相手」が聞いている(ように見える)としても、耳を傾けて聴いているかどうかはわからない。

また、「相手」が耳を傾けている(ように見える)としても、本当に、理解しているかどうかはわからない。

もし、理解してもらったとしても、賛成してもらわないといけない。

そして、賛成してもらったとしても、 最後は、納得して、行動してもらわないといけない。

ですから、どう伝えるかというのは、どうしたら相手に理解してもらえるかという視点で考えなければなりません。

あなたのスピーチの本当の目的は何か

米国教育NPOトーストマスターズでは、スピーチの一般的な目的を以下の4つとしています。

  1. 情報を伝える
  2. 楽しませる
  3. 説得する
  4. 行動を喚起する (Call to Action)

例えば、プレゼンテーションをすることを考えてみましょう。

多くの場合は、1の「情報を伝える」、あるいは、情報の共有というケースが多いのではないでしょうか?

ここで、よく考えて欲しいのは、本当に単に「情報を伝える」ことが目的なのかどうかということです。

情報の提供では、どうわかりやすく伝えるかよりも、漏れなく、できるだけ多くの情報を伝えて、あとから「それは言ってなかった」「そんなの聞いていない」というクレームを避けようとする傾向があると思います。

しかし、情報共有に止まらずに、「説得する」ことや具体的な「行動を喚起する」ことが真の目的ではないかと、もう一度、考えてみましょう。

例えば、動物愛護団体が、「犬猫の殺処分の現状」というテーマで講演会を行うとして、それが現状についての情報提供だけではないでしょう。殺処分反対の署名に対する協力の呼びかけ、または、活動に対する寄付のお願いなどが考えれらます。

そして、その場合、情報の提供より、一層、伝えることのハードルが上がることはお分かりでしょう。本当に、相手に理解してもらうということが不可欠ですし、もっと言えば、あなたの熱意、「思い」がこめられないと相手には伝わらないでしょう。

人に行動してもらうこと

人を説得すること、人に実際に行動してもらうことを、コミュニケーションを通じて行うことを私たち日本人は、苦手としているように私は思います。

会社、組織、学校といった社会では、上下関係(上司と部下、先生と生徒、コーチと選手)という関係性の中で、一方的な命令のような形で人を動かしています。

これからの社会は、ピラミッドのような階層ではなく、フラットな形で、チームプレイをするのが主流になりますから、権威・権限で命令するだけでは人は動きません。

あらゆる人が、コミュニケーションにおいて、相手に理解してもらい、納得し、行動するという新しいパターンを学んでいく必要があるのです。

あなたがしたいのは、情報の伝達だけでしょうか?

相手を説得する、相手に行動してもらうというと思うと少し気が重いかもしれませんが、コミュニケーションは、もともと、そのためにあるものだとここで考えを転換しましょう。

また、別の機会に述べたいと思いますが、トーストマスターズにおいて、コミュニケーションとリーダーシップの学びが一体になって、リーダー育成を目的にしている理由もここにあります。人を導く=リーダーシップ=ためには、コミュニケーションスキルが不可欠であり、両方が相互補完的な関係なのです。